お風呂

　すごく久しぶりに

　お風呂をきれいにしたんだ。

　きれいなお風呂に入った気分は

　足ツボマッサージの気持ちよさと

　すごく似てた。

　気持ちいいは

　そんなにすごい事しなくても

　こんな身近なところにあったんだね。

大好きだから

　話を聴いていて飽きない人は

　その人の話がおもしろいだけではなく

　楽しそうに

　気持ちよさそうに話しているその姿に

　こっちも楽しくなってくるからかもしれないね。

　それより何よりも

　その人のことが大好きなんだろうね。

笑顔

　誰かから笑顔を分けてもらえた時

　沈んでいた気持ちが吹き飛んで

　元気になれる

　気持ちが沈んでいる人から

　笑顔を引き出すことが出来たら

　その人の湧き出る笑顔に

　こっちも元気になるし

　すごくうれしいよね。

蜜よりも甘い

　「他人の不幸は蜜の味」

　そんなことないよ、って顔してても

　やっぱりどこかで喜んでいる自分がいる

　それは素直に認めよう。

　でも誰かの幸せを

　自分の幸せのように喜べたとき

　その幸せは蜜より甘いよ

ごめんなさい

　信号で

　自動車教習車が私の車の前に止まった。

　教習所の名前よりも何よりも

　一番に飛び込んできたのは

　「もうちょっとうまくなるまで　ごめんなさい」

　だった

　後方車の目にちょうど止まる位置にある

　うまいな！

　これを読んだあと

　イライラするのは難しいな。

私にも

　急に寒いと感じない毎日になった。

　朝顔を洗う時

　蛇口から出る水に構えなくていい。

　素足でフローリングの上を歩ける。

　窓を開けっ放しでご飯が食べられる。

　夜のベランダに好きなだけ出てていい

　小さな虫たちが

　地面から湧き出るように宙を舞い始めた。

　この虫たちのように

　私にも春が来た。

足で呼吸

　最高気温が20度だって。

　長袖のアンダーシャツもいらない。

　なにより、防寒タイツがいらないのがうれしい。

　ずっと足を締め付けられて

　息苦しかったけど

　足にスーと涼しい風が通る。

　足でも呼吸できるようになった。

　身体全体が浮き上がるようだ。

　気持ちいい。

ほこり

　朝の光を部屋に入れると

　気持ちいい。

　でも部屋のほこりが見えてしまった。

　このほこりを取り除いたら

　明日はもっと気持ちいいだろうなあ。

朝までノンストップ

　ついさっき寝床についたばかりなのに

　もうラジオの音が聞こえてきた。

　朝だ。

　途中でトイレに起きる事も

　今何時なのか確認する事もなく

　夢の中を駆け巡っているような感覚も

　寝ていたという感覚もなく

　気づいたら朝。

　本当にひさしぶりに

　朝までノンストップ。

　気持ちいい。

シャボン玉

　いつものベンチに腰掛けていると

　ちょっと離れた隣のベンチに

　二人の小さな女の子が

　シャボン玉を飛ばして遊び始めた。

　ベンチでは二人のお母さんが一緒に見ている。

　シャボン玉を追いかけてつぶしたり

　小さい頃自分もやったなあ。

　シャボン玉飛んだ♪

　屋根まで飛んだ♪

　屋根まで飛んで♪

　壊れて消えた♪

　風♪風吹くな♪

　シャボン玉飛ばそ♪

　おぅ、全部歌える。

　いつ覚えたんだろう？